糖尿病は世界中で多くの人が悩んでいる病気で、毎日の血糖管理はとても大変です。最近の研究では、クワの葉（桑の葉、Mulberry leaf）がその助けになることがわかってきました。
クワの葉は体の中で炭水化物の吸収をゆるやかにし、血糖値の急な上昇を防いでくれます。その結果、食事や生活習慣を整えるための新しいサポートになります。 私たちがパンやご飯、お菓子を食べると、体は「α-グルコシダーゼ」という酵素を使って炭水化物をブドウ糖に分解します。クワの葉はこの酵素の働きをやさしく抑えることで、炭水化物の吸収を減らし、食後の血糖値を上がりにくくしてくれます。 実際の臨床試験では、クワの葉によって炭水化物の吸収が約21％減り、食後の血糖値の上昇が少なくなったほか、吸収されるカロリーも少なくなりました。食事や運動で糖尿病（特に2型糖尿病）を管理している方にとって、クワの葉は心強い味方になります。 「桑の葉というシンプルな自然の素材が、毎日の食事管理に苦労している2型糖尿病の方の血糖値を、栄養の面から改善する手助けになります。」 ― 東北大学・日本医科大学 研究者
